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2026.09.05 / 修理 / MINI R53 クーパーS(右ハンドル)

ABSユニット交換後に消えないDSC警告灯を解除

交換されたABSユニットに別の車体番号が記録されており、DSCの警告が消えない状態。ユニット側へのプログラミングで解消した。

MINIのメーターパネル
車両MINI R53 クーパーS(右ハンドル)
症状ABSユニット交換後、DSC警告灯が消灯しない
作業区分修理
関連部品ABSユニット / DSC MK60

ABSユニットを交換したあと、DSCの警告灯が消えないというMINIをお預かりしました。

診断で出てきたもの

診断機を繋ぐと、はっきりした答えが出ました。

ディフェクトコード 5E1F、エラーテキストは 「ABS-DSC 異なるシャシー ナンバー」。故障は現在進行形で存在していて、警告灯を点けている状態です。

DSCモジュール側のエラーメモリを読むと、もう少し具体的に書かれています。

5E1F ABS/ASC/DSC: VIN nicht initialisiert, LWS-Abgleich durchfuehrenVINが初期化されていない、ステアリング角センサーの調整を実施せよ、という内容です。

つまり部品は壊れていない

ここまでで原因ははっきりしました。交換したABSユニットが記録している車体番号と、実際に載っている車両の車体番号が一致していないことが問題です。

ユニットは「自分は別の車の部品だ」と主張している状態なので、車両側と整合が取れず、警告を出し続けます。中古ユニットに載せ替えたときによく起きるパターンで、部品そのものは正常です。だから交換しただけでは消えません。

必要なのは、ユニット側に正しい車体番号を書き込んでやることです。通常のコーディング操作では触れない領域なので、DSCモジュールに対して直接ジョブを投げる形で処理しました。

あわせて、エラーメモリに指示されていたステアリング角センサーの調整(lenkwinkel_dsc_abgleichen)も実施しています。

結果

DSCの警告灯は無事に消灯しました。


交換した部品自体は正常でも、「車両に対して正しく登録されていない」というだけで警告が出続けるケースは、BMW / MINI では珍しくありません。部品を替えたのに警告が消えない場合は、部品の不良を疑う前にこの可能性を確認する価値があります。

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